今回は、.andwork京都を利用する京都出身の起業家、滝野天嶺さんにお仕事や.andworkについてお話を伺いました。
#滝野天嶺氏
京都府京丹後市で生まれ。
同志社大学・大学院で情報工学を専攻。
卒業後、大手総合電機メーカー、ベンチャー企業を経て独立。2022年12月より株式会社CosmoSketchを経営する。
独立のきっかけ
まず、大学院卒業後は、大手総合電機メーカーで主にリサーチ業務を担当しましたが、より技術寄りで具体的な開発に携わりたいという思いが強くなり、ベンチャー企業に転職することにしました。
そのベンチャーでは、入社早々日本とインドネシアを行き来しながら、新規事業を1年ほど担当しました。帰国後は、法人向けにAI導入のコンサルティングを行い、顧客とデータサイエンティストの橋渡し役として、プロジェクトマネジメントを担当。そんな形で6年ほどベンチャーに在籍していました。
独立へのきっかけは、ベンチャーでの仕事を続けながら自分の力を試すような感覚で、外部のエージェント経由で案件を受注していたことですね。ある程度案件の規模感や利益がつかめたので、独立を決意しました。いざ始めてみると、最初の2〜3か月は今思えば収入が少なくて大変だったのかもしれないけれど、そのときはわりと能天気に「なんとかなるだろう」と考えていたかもしれません。
独立した年の冬ぐらいから、大手企業の新規事業に参画できるようになり、そこから仕事が一気に安定しました。
現在の仕事と新たなチャレンジ
今メインでやっている仕事は大きく分けて2つあります。1つ目はクライアントワークとしての新規事業開発支援。例えば、自動車メーカーの研究開発部門が持っている技術を商品化したり、新しいビジネスにつなげたりといったサービスデザインやUXデザインの仕事です。
2つ目は、ユーザーインタビューの自動化に関する新しいプロダクトの開発です。新規事業の企画段階では、「このサービスを求めている人は本当にいるのか?」を確かめるためにユーザーインタビューを行うことが多いんですが、実際には相手の答えに合わせて質問を微調整したり、後で大量の音声を分析したりと、かなり手間がかかる作業なんですよね。そこをAIで自動化しようというのが、今取り組んでいるテーマです。
たとえば、相手の反応に応じて質問を変えていくような機能から複数の被験者のインタビュー結果をまとめる分析部分までAIで実装できれば、より速く、しかも抜け漏れのない洞察が得られるんじゃないかと思っています。現在は試作品を作っている段階ですが、実現できれば新規事業の立ち上げがさらに効率的になるはずだと期待しています。
これからの展望
今は30代ということもあって、新しい技術や開発に邁進する時期だと思っています。40代以降は人と人のつながりなど、今までとはまったく違う世界を楽しみたいです。

.andworkとの出会い
独立後最初の渋谷の案件で渋谷の.andworkを利用したのをきっかけで知りました。その後、京都のコワーキングスペースをいくつか回ってたときに京都にもあることを知り、入会を決めました。
場所が繁華街にあるので仕事の後にサクッとご飯に行きやすかったり遊びにいきやすかったりするのが大きなポイントですね。色んなコワーキングスペースをみてきましたが、アクセスの良さがやっぱりあります。
.andworkの魅力
月額会員として頻繁に通っていることで、ドロップインでは出会えなかった人たちとのつながりが生まれるのは大きいですね。
面白い人が多いんです。たとえばAI開発のUIデザインについてミーティングしていたとき、目の前にいた別の利用者の方がおすすめのツールを教えてくれて実際そのデザインツールを利用することになったりとか。
こういう偶然の出会いって、ただ一日利用するだけでは得られないものだと思います。
他の人に.andworkをおすすめするなら?
リラックスして働ける空気感が好きな人におすすめですね。
他のコワーキングスペースと比較して窓も大きいので解放感があり、内装もおしゃれなので、デザインの感度が高い人もいる印象があります。
また、ホテルと一体になっている分、オフィス特有の「窮屈さ」がなくて、旅する人もいれば仕事している人もいる。その空気感が自分にとってはすごく心地いいんです。
そういった雰囲気が好きです。
滝野さんにお仕事や.andworkの魅力について本日は伺いました。
「リラックスしながら働ける環境を探していた!」という方は、.andworkをぜひお試しください!